リコイル効果
■リコイル効果
ピッチと角度誤差の補正
問題 解決
ねじ山と角度の誤差は次の原因になります:

接触点が限られます
おねじとめねじの斜面の接触が悪くなります
ねじ山にかかる負荷が均等に分配されません
負荷がかかるとねじ山が損傷します

リコイルインサートはねじ山のピッチと角度の誤差を
補正します:

締付強度が増します
おねじとめねじの接触面が増えます
ねじ山にかかる負荷が均等に分配されます
応力の集中を減らし疲労寿命を延ばします

インサートの挿入と保持

挿入前のリコイルインサートは母材のねじ穴よりも一回り大きくつくられており、
軽く絞り込まれながら挿入されます。

挿入後はばね作用が働き永久的に抜けません。一般的なソリッドタイプの
インサートのように、保持力を得るためのロック加工やスエッジ加工もしくは
ピンで固定したりする
作業が必要なく、また応力が母材の一点に集中する
こと無く全体に分配されますので、より広い範囲で保持力を示しもとのねじ
より締結力が増します。

リコイルインサートは母材内部で伸縮し、寸法が調整されます。

左の図はリコイルインサートが従来のねじ山に及ぼす効果を
示しています。

インサート装着前には、最初の3山に負荷の75%以上がかかっ
ています。リコイル装着時はインサートが剪断荷重をどのよ
うに全体にわたって好ましい「フープ応力」または半径方向
の荷重に変えるかを示しています。この作用により、もとの
ねじ山より強いねじ山が生まれます。

インサートを挿入することにより、マグネシウム合金やアル
ミニウム合金のような強度の低い素材でも安心してボルトサ
イズを小さくでき、部品の軽量化が可能になります。

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